第16章 双子の兄弟現る
「確かここら辺に居るはずなんだけど...」
キョロキョロしながら探す。
人混みがすごい...
というより、、、
「んー、どこだろーね?」
この人が目立ちすぎてます。
ああ、カッコイイ人は罪なんですね...!!
「おねーちゃーん!!!!」
「ここーだよー!!!!」
その声に振り返る直前、ドスッという効果音とともに背中から痛みが伝わる。
「蓮くん、星矢くん」
「ふふ、ただいまあ」
「ただいまあ」
可愛らしい笑顔に癒されながら、私は
「おかえりい」
語尾を柔らかく伸ばし、そう返事した。