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この命、君に捧ぐ

第11章 失う事の悲しみ(ルカside)



「だ、だれ....!?」

怯える澪の前に立ちはだかる。
奴はひたすらニコニコ笑っている。

「帰れ」

「酷いですねぇ、懐かしき友ではないですか」

「お前なんか友にした覚えはない」

革靴を履いて、スーツ着て。
それで人間に化けたつもりか。

「醜いですよ、ルカ。潔く渡しなさい」

「うるさい!ぜったいに渡さない!!」

守ると決めたんだ。
だからその約束を破る事はしない。

彼女を、見捨てることは出来ない。
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