第6章 両親の事故死した本当の理由
「じゃあ、僕と友達になろうよ」
「ホント!?」
嘘でもいい、喜んでくれた事が嬉しかった。
友達なんて表面上だけ。
分かってはいたけれど、彼女は違うと思った。
「これから毎日、ここへ来る。君は来たい時に来ればいいよ。待ってる」
彼女に孤独にはなって欲しくなかった。
そして、壊れて欲しくなかった。
寂しい。
素直にそう呟ける子どもなんて、世の中2割3割しか居ないだろう。
その中で呟けていない1人が彼女、澪だ。
「嬉しいなぁ。よろしくね、ルカくん」
これでいい。これで。