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この命、君に捧ぐ
第20章 願い
「で、用なに?」
「桜の木、見に行かない?」
「い、いま?」
「そ。いまー!」
なんか、このひと気分屋なのかな。
人の都合とか時間帯考えようよ?
「約束したでしょ、闘いが終わったら桜の木を見ようってさ」
ね?
と首を傾げる。
か、可愛い...
「そうだったけど...」
「行こ」
そう言い、半ば(正確に言えば強制)強引に手を引かれ走り出した。
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