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この命、君に捧ぐ
第3章 迎えに来たんだ
「貴方はだれ?」
やっと出た声。
かすれてて聞き取りにくいだろうに。
「僕はルカ。」
「どうやって、ここへ?」
「え?そんなの今さらじゃないか!飛んで来た」
当たり前だろ?とでも言うかのように言う。
飛んで来た、なんて普通ではない。
なんせ私はマンションの5階に住んでいる。
「さぁ、行こう」
手を差し伸べてくる。
微笑む彼の手に、触れる事はできない。
「どうしたの?怖がらないでよ」
暗闇で、月明かりに照らされる彼は。
ただ私に優しく微笑んでいた。
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