第3章 迎えに来たんだ
「やっ....、貴方は何者なの!?」
怖い、助けて...
涙が溢れて来る。
「本当に、忘れてたんだね」
「意味がわからない!出てって!!」
とにかく身近にあるものを放り投げる。
力じゃ勝てないのは分かっているから。
>>>ガシャン
「...ちっ、もう来たか」
彼がそう呟くやいなや、私に近寄ってくる。
放り投げる物もいとも簡単によけてしまう。
「乱暴なようだけど、失礼するよ」
そう言って彼は私を抱え上げる。
お、お、お姫様抱っこ!!?
そんなことを考えるうち、彼はすごいスピードで私の部屋から飛び出した。