【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第12章 お泊り
「あぁ。…何だこれ」
「この間テレビでやってたやつを作ってみたんだ」
「そうか。…で、なんて料理だ?」
「えっと…たしか、お好み焼き風…なんとか」
「何も分からねぇよ。ちゃんとテレビ観てたのか?」
「ごめん。初めて作ったから」
「スゴイなお前。初めて料理振る舞う奴に初挑戦の料理出すのか」
「味見てないから、口に合うか分からないけど」
「しかも味見なしかよ」
「得意料理はハンバーグなんだけどな」
「出来ればそっちを食いたかったな」
「まぁ試しに食べてみてくれよ」
「試しにつったな?お前俺を実験台にしてるだろ」
そんな会話を繰り返し高杉は渋々といった感じで料理を口に運ぶ。
「…どうだ?」
「見た目のわりに味は美味い」
「良かった」
顔がほころぶ。
やっぱり自分の料理を褒められるのは嬉しい。
「今度料理出す時は手慣れたもので頼む」
「あぁ、もちろん」
笑みを浮かべたまま頷く。
その後も黙々と高杉は料理を食べ進めてくれた。