【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第11章 文化祭
よく晴れた空、今日は朝から銀魂高校は賑やかだ。
それもそのはず。
今日は学生達にとって待ちに待った文化祭の日。
校門から父兄たちが続々と入り、校内では学生や職員達がバタバタと動き回っていた。
本来なら自分も動き回るべきなんだが…
「やる事ないなぁ…」
八雲は溜息交じりに呟く。
文化祭と言えば各クラスで何かしらの事はする。
クラス一丸となって何かを作ったり、喫茶店を開いたりと様々だ。
そんな中3年Z組はというと、何もしていない。
いや、担任が担任なのだから当たり前と言えば当たり前なのだが。
「だからってなぁ…」
再び口から溜息が零れる。
流石に何もしないってのはどうなんだ?
まぁあのクラスの事だし、みんな各自何かしらの事はしているんだろうが…。
というか、肝心の坂田先生はどこにいるのだろう。
朝から姿を見ていない。
まぁあの人の事だし、おそらくあそこで時間を潰しているのだろう。
八雲は銀八がいるであろう場所へと向かった。