【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第9章 休暇期間
聞かなきゃ良かったな…。
内心後悔する。
しかし…
本当に理由はそれなのか?
それだけの理由でここまでするか?
自分が無茶をしない限り、放っておいても何の問題もないじゃないか。
胸の中の混乱が、更に大きくなる。
「あぁ、あと、怪我が治るまでは小屋に来なくていい」
それだけ言うと「じゃあな」と一言添えて高杉は再び自転車を漕ぎ去って行った。
やっぱり、さっきの理由は違う気がする。
だが高杉がなぜこんな事を自分にしてくれるのは分からなかった。
その理由が分からないまま、八雲はアパートの中へと入った。