【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第6章 契約
「遅かったなぁ」
プレハブ小屋に入ると、高杉がソファーに座り待ち構えている。
「ごめん。…あ、みんな補習無しで済んだよ。条件はクリアしてないまま色々あっての結果だけど。あと、ありがとうな。テスト参加してくれて」
結果と礼を伝えると、
高杉は何故か一瞬驚いた顔をし、すぐに珍しい物を見るような目で向けてきた。
「俺は暇潰しで出ただけだ。それにあのバカ校長のせいで何しようと結果は同じだったろ」
どうやら事情は知っているようだ。
「あぁ。けど、約束通りテスト受けてくれたのは嬉しかったしさ。ありがとう」
笑みを浮かべながら再び礼を言う。
なおも高杉は不満そうだ。だがそれもすぐに不敵な笑みと変わる。
「お前…なんでここに呼ばれたのか分かってんのか?」
正直、分からないまま来ている。
最初はテストの結果を聞くためかと思ったが、それならこんな回りくどい行動をする必要はないはずだ。