【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第28章 エピローグ
「あの、金曜日の飲み代なんですけど、お金余りませんでした?出来れば返して欲しいんですけど」
「いや、余ってねーよ」
「……そうですか」
余ったと思うんだけどなー。結構飲んだ記憶はあるけど財布空になるまで飲んでたかなー。いや、奢るとは言ったけど…
「よし、そろそろ教室行くか」
それ以上の追及を逃れるかのように銀八が立ち上がり、慌てて八雲も立ち上がる。
「…よかったら、また飲みに行きましょうね」
「おう、お前の奢りでな」
「…いや、それはしばらく勘弁して下さい」
「何なら今週の金曜日また飲みに行くか?」
「…すいません。今週の金曜日はちょっと予定入ってます。家で待ってる人が居るんで」
「へぇー…お熱いこった」
「からかわないで下さいよ」
銀八のからかいに小さく笑いを零す。その笑みも見て銀八もまた釣られて笑みを浮かべた。