【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第26章 せっかく関係が変わったんだし
小さく息を吐き落ち着くためゆっくりとコーヒーを口に運ぶ。
やっぱり、前とは違うな。
前だったらからかってくるだけだったのに。こんな反応今までしなかっただろ。それとも俺が意識し過ぎなのか。
なんだかむず痒い。けど嬉しい違和感だ。
「…何ニヤニヤしてんだよ」
「いや、何か嬉しくて」
「フン…」
そっぽを向かれたがやっぱり頬はまだ赤い。
それを見てまた笑っていると怒られてしまった。
「…来週までには荷物まとめるよ」
「…あぁ」
それだけの短い返事だったけど、嬉しく感じる。
違う視線で見ると、こうも違うものか。
…あぁ、そうだ。せっかく関係が変わったんだし…