【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第25章 私利私欲のため
「そこまでしてお前がこいつを守る必要があんのか?」
「あります。好きですから。そりゃやってる事は許される事じゃなかったですけど、こいつ良い奴ですよ。嫌な事より楽しかった事の方が勝っちゃったんです。だから俺はこれで十分です」
「…お前ってホント単純バカだよな。それじゃ結局何も変わらねーじゃん」
顔を上げしっかりと銀八を見つめた。
「変わりますよ。約束しましたから。その上で高杉も自分のものにします。こいつは俺のです」
「傷付くの、怖いんじゃなかったのか?」
「こんな方法で手に入れるよりはマシです。それなら正々堂々闘って、全部手に入れます」
「…やってみろよ。楽しみにしてっから」
銀八はその場から立ち上がり二人を見下げた。
「なんか興ざめしたし、もういいわ。帰る」
そのまま何事もなかったかのように部屋を出て行った。帰り際にいつもの怠そうな声で
「これで最後だからな」と言われた。