【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第21章 鎖は切れた
インターホンの音にベットから体を起こす。
あれからというもの、ただ何も考えず、寝て起きては何かを口に入れる作業をしているだけだった。もう3日が経った。
熱も下がり明日には仕事に行けるだろう。…それが最後になるだろうけど。
「うわ、髪ボサボサ。顔もひどいな」
鏡を見ると只でさえ癖毛ではねている髪が更にヒドイ事になっていた。ずっとベットに横になっているせいか、顔色も不健康そのものだ。
まぁ、いいか。どうせ新聞の勧誘かなんかだろう。
そう思いそのままの姿で玄関へと向かう。
「どなたですか?」
3日ぶりに自分の声を聞いた。その声はかすれているのが分かった。重く感じる扉を開くと、そこに居た人物に目を見開く。