【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第20章 契約解除
「…や、やだ。こんなの嫌だ!離れたくない!」
それでも引き下がれない。今更無関係には戻れない。戻りたくない。
立ち去ろうとする高杉の後を追い服を掴む。
「飽きられないように頑張るから。お前が満足出来るように頑張るから。玩具だっていい、どんな扱いされてもいい。傍に居てくれよ。捨てないでくれよ。俺…」
『お前が好きなんだ』そう言おうとしかけたが、かろうじて飲み込む。言いかけた本音を違う言葉に変えた。
「…俺、もう一人は嫌だよ」
今更、気持ちを伝えたところでもう遅い。最初から叶わないって分かってたんだから。
それに、これも嘘じゃない。
「…だったら俺じゃなくてもいいだろ」