【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第19章 暴走と葛藤
「…俺は、お前の何なんだよ」
こいつの俺に対する気持ちはもうとっくに分かってるだろ。今更何を聞こうとしてるんだ。
「言っただろ?俺は暇潰しの相手が欲しかっただけだ。それがたまたまお前だったってだけの話だろ」
「…そう…か」
ほら見ろ。聞きたくない言葉を聞く羽目になった。
分かってた事じゃないか。しょせんデータ一つで脅されてるだけの関係だというのに、何を期待しているんだ。結局こいつにとっては俺はただの玩具だ。
「…もういいだろ」
俺の手を払い高杉は振り向く事なく生徒指導室から出て行った。俺はそこから動く事が出来なかった。