【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第18章 看病と暴走
八雲が目を覚ますとすでに高杉は部屋に居なかった。
一日中寝ていたおかげか熱はだいぶ下がっており、高杉が作ったであろうお粥を有り難く頂く事にする。
「…美味い」
思わず頬がほころぶ。
こういうの、いいな。看病されるってこんな感じなのか。初めてだから分からないや。…けど温かい。
胸の内に広がる温かな気持ちに自然と笑みを浮かべてしまう。
帰って来たらちゃんとお礼を言わないと。にしても、何処行ったんだろ。帰っちゃったのかな。
高杉の帰りを待ちながらお粥を食べていると携帯が音を鳴らす。何事かと見ると坂田先生からの電話だった。
「もしもし」
『あぁ、良かった起きてたか。風邪は大丈夫か?』
「はい、だいぶ楽になりましたよ」
『そうか。じゃあ悪りぃけど今から学校来れるか?』
「…何かあったんですか?」
『あぁ…まぁ、ちょっと言いにくいんだけどよ…』
電話の向こうで坂田先生が小さく唸り声を上げている。…嫌な予感がする。
『…あのな』
「はい」
『高杉が教室で暴れた』
「………え?」