【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第17章 たまには違うお遊び
揺れる電車内で、八雲は心なしかウキウキした表情でドア付近のパイプに掴まっていた。
久々にゆっくりとした休日を過ごせそうだな。
最近では土日にも高杉が家に来るからまともに休めなかったし。…特に身体が。
買い物も行けてなかったし、たまには遠出するのもいいな。
服でも買ってみようかな。
そんな事を考えていると後ろの男がグイグイと身体を押してくる。
少しムッとなったが、休日という事もあり電車内は混雑している。詰めて欲しいという意味なのだろう。
八雲は身体を少しずらした。
だがなおも後ろの男は身体を押してくる。不思議に思っていると尻に妙な感触が伝わる。
…痴漢?
一瞬そう思ったがすぐにその考えを打ち消す。
いや、考え過ぎだろう。単に後ろの男の手が当たっただけだ。
そう考え直したがその手が離れる事はなく、もぞもぞと尻を撫でまわしてくる。
その動きはどう考えても偶然手がぶつかったとかではない。
ふざけんな、俺は男だぞ!
同性に尻を撫でられている事に寒気を感じつつも、顔は屈辱と怒りで熱くなる。
しかし男が痴漢されているなんて、恥ずかしくて助けを呼ぶ事も出来ない。
そうしている間にも、後ろの男は下肢を弄り続けてくる。