【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第13章 思わぬ落とし穴
「…まだ何か?」
あからさまに嫌そうな顔でこちらを向く。
「なぁ、なんであいつを庇うんだ?仕掛けた俺が言うのもあれだけどよ、ここまでして隠そうとする理由が分からねぇよ」
「…どうせ言ったって、あんたには理解されないでしょうよ」
冷たく言い放つと俺の手を払い部屋から出て行く。
一人残された俺はただ呆然とドアを見つめていた。
理解されない?どういう事だ?
いつまで考えていてもその意味が分かる事はなかった。
昼休みが終わるチャイムの音が聞こえ、ようやく自分も腰を上げ部屋から出る。
まぁ取り敢えず、高杉の所に行くのはもう諦めた方がよさそうだな。
…だからってこの件をこのままにしておくつもりはねーけど。
銀八は大きく溜息をつき、もうしばらく二人の様子をうかがってみる事にした。