【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第4章 ご対面
「…い…おい…おい!」
誰かの声に目を覚ます。
初めて聞く声だ。
まだ覚めない頭でボンヤリと声の主の方へ目を向けると、
いかにも不機嫌そうな少年が立っていた。
紫色の髪に左目には眼帯。顔は整っているが目は鋭くただ者ではなさそうだ。
「何勝手に入って来てんだよ。…つか、誰だてめぇ」
この子が高杉晋助か。
すぐに理解すると
寝てしまっていた事に少し恥ずかしく思いつつ自己紹介を始めた。
「無断で入っちゃってごめんね。此処によく居るって聞いて待たせて貰ってたんだけど…俺は3年Z組の副担任の白水八雲っていって…っ!」
そこまで自己紹介をして体に違和感を覚えた。
両腕を後ろ手にロープで縛られている。
痛みに驚いたが、犯人はこの子なのだろう。