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【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】

第12章 お泊り





「ん…」



朝日の眩しさと漂う朝食の香りに目を覚ます。
半分寝ぼけたまま立ち上がり台所へ向かうと高杉が朝食を作っていた。



「…おはよう」



「あぁ、おはよう。…もうすぐ朝飯出来るぞ」



「わざわざ作ってくれたのか?」



「昨日晩飯ご馳走になったしな。いいからさっさと支度しろ」



「…ありがとう」



お言葉に甘えて朝の支度を始める。


あいつ、料理出来るのか。
楽しみになりながらスーツに着替える。



「ほら、出来たぞ」



ちょうど身支度を終えた時、テーブルに朝食が置かれる。



「…スゴイな」



その出来栄えに思わず呟いた。



「何がだよ」



「いや、スゴイ美味しそうだから」



手を合わせ「いただきます」と言いプレーンオムレツを口に運ぶ。



「…美味しい」



あまりの美味しさに顔がほころぶ。



「お前、料理上手いんだな」



「お前と同じで一人暮らし長いからな。それに簡単な物しか作れねーよ」



これ簡単なものなのか…。
程よく甘い半熟の卵が口いっぱいに広がり夢中で食べていた。


俺、こんなの作れないけどなぁ。



「食い終わったら学校行くぞ」



「うん」



頷き朝食を食べ進めていく。
料理が美味しいせいもあるが、誰かと一緒に朝食を共にするのは久々な事で嬉しさで食が進んでしまう。
途中、



「ガキじゃねぇんだから、そうがっつくなよ」



と高杉に笑われてしまったが、それでも胸は嬉しさでいっぱいだった。

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