【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第12章 お泊り
「な…なんでそれがここに…」
目を見開いたまま口をパクパクさせる。
絶対見つからないような場所に隠してあったのに。
てか勝手に部屋物色するなよ!
「一人の時はいつもこれで慰めてんのか?流石変態先生だな」
軽くパニックになっている八雲を横目に高杉は話を続ける。
「ち、違っ…使ってない!貰っただけでずっとそのままにしてあったんだよ!」
慌てて首を振り否定する。
見つけられてしまった恥ずかしさでまだパニくってはいるが使ってないのは事実だ。
同窓会のビンゴゲームで幹事がふざけて景品にした物なのだが、自分に当たってしまい捨てる事も出来ずそのままにしてあった。
「どうだかな。お前の事だし」
「ホントに違うって!第一、箱開いてないだろ!?」
「ふーん」
半信半疑の返事を返される。
なんか、否定すればするほど疑われるような気がしてきた。
「けどまぁ、せっかくあるんだしな」
そう言いながら箱を開け出した。
「まかさ、使う気か?」
顔がひくつく。
その質問に高杉はニヤリと笑みを浮かべ答えた。
「当たり前だろ」