第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
しばらくシリウスと私とリーマスですごした。
「シリウス、シリウスは私とハリーの名付け親なんだよね?」
「あぁ。ジェームズとリリーに頼まれてね。リエルは、私が昔母からもらった本の物語の中に出てきたリエルというお姫様の名前をもらっているんだ。お花の国の、優しく、可憐な花の姫のような女の子になって欲しいと思ってつけたんだよ。でも、名付け親とは名前をつけるだけの存在じゃないけどね。」
美しく優しいお花のようなお姫様。
「ありがとう。素敵な名前だよ。」
皆がリエルと呼んでくれて、笑ってくれる。
すっごく嬉しい。
「リエル、シリウス、リーマス、ちょいとよいかの?」
「アルバス!いつのまに来ていたの?気づかなかった!」
「音を立てぬように入ったからの。」
アルバスに言われ、キッチンで話をする。
「リエルに、騎士団としての仕事をしてもらおうと思っての。」
シリウスとリーマスがなにか言葉をグッと飲み込んだ。
「リエル、マグルの首相の警護をしてくれぬか?」
「マグルの首相の警護?でも、それはキングズリーの仕事じゃないの?」
「キングズリーにはもう一つの仕事にまわってもらおうと思っての。どうじゃリエル。」
「やるのは全然いいけど、私で大丈夫?」
「是非とも。2日だけ、何事もないようにの。」
「わかった。任せて。」