第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
次の日。
「リエル!」
「リーマス!怪我はもう大丈夫なの?」
「私はいいんだ。君は?私のせいで怪我をしたんじゃないのか?」
「大丈夫。私の方がたくさんリーマスに怪我をさせたから。」
「すまなかった。」
リーマスは私を抱きしめた。
「大丈夫。本当だよ?.......リーマス?ホグワーツをやめるの?」
「あぁ。でも自分から辞めたんだ。先に家に帰ってるだけさ。」
「私、何も変えられなかった。」
「....やはり、君はハリーの双子だね。ハリーもさっきここに来て、同じことを言っていたよ。変えられたじゃないか。無実の人間を恐ろしい事から救うことができたんだ、これ以上素晴らしいことがあると思うかい?」
でも、私は結局、ピーター・ペティグリューを捕まえることができなかった。
「それより、ダンブルドアから聞いたよ。君は2つの動物もどきになれるんだって?私も初めて聞いて、驚いているよ。」
「2つなのかな?昨日は『鷲になりたい』って強く思ったんだ。そしたらなれた。」
「..........そうか。」
難しい顔をしたリーマス。
「じゃあ、先に帰っているよ。」
「うん、すぐに私も帰るね。」