第7章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part1
アルバスを殺したあと、デスイーター達はホグワーツを歩き回っていた。
私はデスイーター達の前に立つ。
「おやまぁ、あの方への土産物ができたねぇ。」
ベラトリックス・レストレンジが楽しそうな目で私を見る。
あぁ、私はこいつらの仲間になるのだ。
「ヴォルデモートと話がしたい。」
その言葉を聞いた途端、ベラトリックス・レストレンジは驚いた顔になった。
「会って話したら、殺す気だろう?」
「杖を捨てる。今ここで。」
目の前に杖を放り投げる。
ベラトリックス・レストレンジは更に驚いていた。
ベラトリックスだけではない。
ドラコも、誰よりもセブルスが驚いていた。
「それじゃあ、早速仕事をしてもらおうかしら。ついてきているあんたの双子を、追い払いな!殺したらあんたも死ぬからね。死なない程度にやるんだ。やれ!」
放った杖を私に差し出し、後ろからついてきていたハリーを指さす。
「リエル……?何をやってるんだ?」
「もうあなたの味方ではない。私はシリウスやアルバスのいないこんな世界に、これ以上希望は見いだせない。これ以上、私は何も奪われたくない。奪われるくらいなら奪う。」
「操られているのかリエル!」
「違う。私が何年も生きて得た結果だ。奪われる者は、弱い者だけだ。私はもう弱いままでいたくない!」
ハリーに攻撃を仕掛ける。
ハリーは心底驚いた顔で私を見ていた。
「奪われるくらいなら、奪ってやる。何もかも。邪魔をするなら容赦しないから。」
「セクタムセンプラ!」
攻撃を跳ね除け、軽い攻撃呪文をくらわせる。
「みんなに伝えて。リエルは死んだと。さようならハリー。次会うときは容赦しない。」