第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
「セブルス、邪魔はしない。アルバスが死のうとしていることも分かってる。邪魔はしないから、最後までアルバスのそばにいさせて……。お願い……。」
セブルスは困った顔をしていた。
透明マントを私にかけると、更に守りの呪文をかけた。
「絶対に声を出すな。」
そう言って、校長室に向かう。
校長室ではドラコとアルバスが対峙し、その周りにはデスイーターが多くいた。
セブルスは下にいたハリーに声を出すなと無言で脅し、上に向かっていった。
神様がいるのなら、どうかお願いです。
私たちを強く想っているセブルスを、お守りください。
お願いします。
いよいよ、夢が現実になってしまう時が来た。
アルバスは、セブルスによって殺された。
ドラコを、私たちを守るために。
私は、心の奥底が黒くなっていくのを感じた。
それと同時に、ある決意を固めた。
急いで部屋に戻ると、リーマス、ハリー、ロン、ハーマイオニーに手紙を書いた。
見えるように机の上に手紙を置いておく。
最後にシリウスのフクロウをハリーのベッドの上に置き、私はその場を離れた。
私は、闇になろう。
ハリーが光ならば、私は闇だ。
闇は、闇に帰らなければならない。
そう、私はヴォルデモートの仲間になることを決意した。