第5章 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
『リエル....。』
「いやっ!!いかないでシリウスっ!!!!」
『お前のせいだリエル。よく覚えておけ、お前が我輩の言うことを聞かなければ、シリウス・ブラックも両親と同じ目に遭う。』
「殺すっ!!!!」
『アバダケダブラ!!』
「っ!」
いつの間にかうたた寝をしていたらしい。
また嫌な夢だった……。
ヴォルデモートが死の呪文を言った時、ディメンターがハリーを襲っているのが見えた。
ハリーの後に男の子がいた気がしたけど....誰だろ。
「リエル、入ってもいいかしら?」
「ハーマイオニー?うん、いいよ。」
部屋に入ってきたのはロンとハーマイオニー。
「ロン、ハーマイオニー、どうしたの?」
「ハリーが尋問にかけられることになったの。」
「尋問!?どうして!」
「学校の外でディメンターに襲われて、魔法を使ったの。」
そうか、あのディメンターとハリーはそういう意味だったのか。
「じゃあ、ハリーもここに来るんだね?」
「えぇ。そういうことになるわ。」
「分かった。そうだ、シリウス達はどこにいる?」
「リビングさ。君を探していたから呼びに来たんだ。」
ロンの声に急いで支度をしてリビングに向かう。
「お待たせ。」
「リエル、傷はもう大丈夫なのか?」
「ありがとうキングズリー。もう平気。」
「本当は君をこの会議に呼ぶべきではないと思ったんだが....。」
リーマスが申し訳なさそうに私を見る。
「私は不死鳥の騎士団のメンバーだよ。役目を果たさなきゃ。」
「また何か夢を見たのか?リエル。」
シリウスが私に尋ねた。