第7章 やっと、レベル4に、なりました
しかし、あの不審者なんだったんだろうな...。
週末の暇な(家を出たいのだが外出禁止通知が来ていたので出れない)時間を俺は仮想ストレージをフリックしながら考えていた。
「お兄ちゃん暇だよ〜」
向かいにあるソファに俺と同様に寝転がった美羽が言った。
俺も暇だったので「う〜ん」と唸った後、適当に言った。
「...あそうだ、ブレインバーストでタッグマッチでもするか?」
「そだね...そうしようよ!うん!暇だし」
「じゃあするか」
俺と美羽はブレインバーストのインストメニューを呼び出すとタッグマッチ登録をした。これで対戦する際は2対2になるだろう。まあ俺は2対1でシルバー・クロウ達に乱入し戦ったが。
「ま、しばらくすれ...」
俺のセリフが途絶えたのは突然『バシィィィィ!!』という加速音が響いたからだ。
あー...結構速かったな...。