第7章 やっと、レベル4に、なりました
昼の過ぎた5時限目の中盤、俺はノートとペンを片手に授業を受けていた。
成績のいい皇羽だが苦手科目はもちろんあり、今は当の苦手科目である国語の授業中だった、そしてつまらないのでとりあえずブレインバーストのことを考えている。
シルバー・クロウにお礼言いに行かなきゃなあ...。
こちとらリアル割ってるし驚かすか。
はて...いつ行くものか...。
シルバー・クロウは杉並区にいる、レギオンに所属していて所属レギオンは黒の王が率いる【ネガネビュラス】。
あ、アクア・カレントさんにも会いにいかないとな、レベル4になったら心意技を教えてくれるって言ってたし。
確かアクア・カレントさんもネガネビュラスに所属してたっけ。
....明日は土曜だし、行くか...。
そんな感じで日程を立てていると『ジリリリリリッ!!!』という音が学校じゅうに響いた。
「!?」
最初、加速音かと思ったがどうやらちがかった。
これは、学校に火事、又は地震、そして不審者が入った時に鳴る非常ベルの音だ。
直後、うるさいノイズとももにニューロリンカーに放送が入る。
他のみんなも放送が入ったのだろう。全員が仮装デスクトップを弄ったりする手を止めて固まっている。
そして放送が流れる。
『学校に不審者が侵入しました。学校に不審者が侵入しました。装備はアーミーナイフが2本のみ。生徒の皆さんはニューロリンカーに表示される案内標識に従い順次学校から非難してください』
きっとこういう時のために作っておいた音声なのだろう。人口音声なのが丸わかりである。まあ各自のニューロリンカーに放送しているので犯人には聞こえないことが救いか。
そんな思考の中、引っかかるものがあった。
...不審者がはいった?不審者、ということは人か、つまり陸上から入....。
そこで俺の思考が途絶えた、同時に駆け出した。
後ろでニューロリンカーに表示された非難標識にならって移動しようとしていた美織が何か言ったが気にする余裕は俺にはなかった。
1階は美羽のいる2年の教室があるからだ。