第7章 やっと、レベル4に、なりました
とりあえずレベル4になった。
とりあえず、というのはレベルアップボーナスをとっていないこともあるしポイントの残高から見てもいっきに8まではいけそうだったからだ。
なぜポイント残高ギリギリまで上げなかったと聞かれるとあまり明瞭な答えは出せない。
だがまあそのうち上げるだろう、経験が、たまったなと思ったらだが。それか気まぐれに。
とりあえず俺は学校にいた。
時刻は昼時を指しており、俺は可愛い妹の作ってくれたお手製弁当を食べていた。
周りには2人の男子生徒。
俺がよくつるむ男子生徒達だ。
鈴木カエヤという彼は少し前髪が長い男子生徒で完全な直毛を持つ彼は顔立ちも結構整っていた。ちなみに、運動はあまり得意ではない。いわゆる文系男子だ。
あと、凄いゲームが得意である。フルダイブして入る学校のグローバルネットにあるゲームエリアのザバゲーや格ゲーなどで、俺は彼に勝てた記憶がない。
多種多様な武芸を収めた俺が格ゲーで勝てないもっともな理由は、普通にこいつの戦闘スタイルが距離をとって貫手のみで敵を倒すからだ。
ブレインバーストのように通常技にはなんも補正されてないのにその格ゲーの貫手はレンジが長い、そして出しにくい、正直もうあれはやりたくない。
さて、もうひとりは永田ヤハサと言いアーチェリー部に所属している。俺より長身で結構いかつい顔をしている、なお、寡黙な性格である。
「なあ皇羽、その卵焼き一口くれよ」
「絶対に断る。カエヤ自分のを食え」
「うわーん皇羽がいじめるよーヤハサー」
「...お前が悪いだろう」
「くっ、この羨ましい奴め!妹に作ってもらうとかそんな夢のようなものを....!」
「いいだろう!とても美味いぜ!」
「ちきしょー!」
「....静かに....」
ちなみに彼ら、全員が顔立ちが整っているのだが皇羽はシスコンにより、カエヤはオタクで、ヤハサは寡黙すぎて目を合わせるのが怖いという理由でモテることは無かった。
ほんっと残念な3人だった。