第6章 【ISSキット】治療。要するに直結な!
「それじゃ、【ISSキット】の解除を始める!」
俺はベットの上に座る美羽or美織に声高らかに言った。
「え!?わかったのお兄ちゃん!?」
「おお~。じゃあシルバー・クロウに会えたんだ~」
「!?何故お前は知っているんだ!?」
「ふふっアキハバラBCのおじちゃんに聞いた~♪」
「あんの髭ぇ....!」
「お兄ちゃん落ち着い落ち着いて、それで?解除ってどうやるの?」
「...方法はだな、というかまず【ISSキット】について話さないとな。と言ってもそんな知ってるわけじゃないがシルバーのクロウに聞いた限りでは【ISSキット】ってのは夜、寝静まった深夜に平行作業なるものをやるらしいんだ」
「へえ、そこで?」
「ああ、その平行作業でだな一日の戦闘経験値を回収コピーし、再分配みたいな感じで力を上げるんだと」
「...そっか、だから朝起きる毎に黒いものが膨れていく感覚があったんだね」
「早いうちになるべく外すようにして良かったね〜」
「...あ、お兄ちゃんが妬いてる」
「や、妬いてなんかいないぞ!?」
「まあさっさと解除しちゃいましょお」
「そうだなじゃあ直結ケーブルもってくるわ」
俺がそういった瞬間二人が固まった。
「え...?ちょ、直結ぅ!?」
「な、ななな直結ってお兄ちゃん今から!?」
あれ?あっそっか。
「直結して眠るとな夜に開く【ISSキット】の平行作業への本体への接続回路を直結している相手もたどれるんだよ。そこで俺が【ISSキット】との接続を断つ」
おお!俺かっこいいこと言った!
その後色々と美羽達は言ったが信じてくれたようで俺は直結用のケーブルを、そして美羽は数秒の逡巡の後琥珀色のニューロリンカーをつけて川の字でベットに横になった。
暗い部屋の中直結したことによる有線の電子会話で俺らは話していた。
『...ところでなんで私まで直結してるの?』
『いいじゃねえか美織、お前は美羽の【親】だろ?』
『あ、あははは...なんかすみません。美織さん』
『もういいわよぉ...はぁ、母さんにメールしとこ』
『じゃあ寝るか...』
『ん....』
『ふぁい...』