第2章 なんか妹の様子がおかしいのだが....
夕食を食べ終わり、食器洗いを二人で仲良く台所に立って終わらせたあと皇羽は自然な感じを催して言った。
「美羽ー。なんか飲むかー?」
さあ!飲むと言ってくれ我が愛しい妹よ!
対して反応はというと。
「んー?飲む飲む!えーとね、コーヒー頂戴!砂糖とハチミツ入れてね!後ミルクも!」
セーフ....!!
「ああ、わかったよ」
俺は、手際よく棚から二つのマグカップを取り出し、3ヶ月前ぐらいに購入したバリスタコーヒーでコーヒーを2つ注ぐ、そして片っぽのピンク色のしたマグカップに砂糖とハチミツ入れてかき混ぜポケットから睡眠薬を取り出し、砂糖とかと一緒に混ぜる。
美羽は物凄い甘党なので別に睡眠薬の味など甘さでごまかせるだろう。
そんなふうに考えながらマグカップを両手に持ってソファーに座る妹、美羽に手渡す。
「んー。ありがとっお兄ちゃん♪」
俺はもう片手に持ったブラックコーヒーを飲みながら「いいよ」と相槌をうった。
フーフーと冷ましてから美羽はコーヒーを飲み始める。
「ん!さすがお兄ちゃんっ。美羽の好きな味を迷いなく作るとは♪」
「ハハハ、お褒めに預かり光栄だな」
さあ!眠るんだ!美羽!
しばらくして美羽の目がトロンと眠たげになり始めた。
「...ふぁぁ....んむにゅぅ...眠くなってきっちゃったなぁ....」
「そうかそうか、じゃあ寝るといいよ。俺が膝枕をしてやるよ」
「ん...ぁんふぁと、おにいちゃん...」
そう言って美羽は眠りについた。俺の膝の上で。
俺は撫でたい衝動に駆られたがそれより今は直結だ。
俺はポケットから直結用のケーブルをだし、妹の首についているU字の形をしたニューロリンカーのケーブル差込口に挿入する。そして自分のニューロリンカーにも。
ふんふん...別段おかしいものなど入ってないが...ん?何だこれ?
皇羽が見つけたのは【B・B】というアプリケーションだった。
「【B・B】....?なんだこれ?」
ここでは良く分からない、起きたときに聞いてみよう。
そう思い俺はケーブルを二人のニューロリンカーから抜いた。