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1/1000秒の世界で【アクセル・ワールド】

第4章 復讐の加速


「僕たちにソロで挑んだんだ!勝たしてもらうよ【バーニング・ウォーデン】!」


青い装甲を持つ【シアン・パイル】が叫び、俺の後方に飛ぶどうやら俺を【シルバー・クロウ】とで挟み撃ちするつもりのようだ。

それに俺は怒気を押し殺した低い声で言った。


「違う違う。勝つのは俺だ【グングニル】・・・!」


もちろん俺のアビリティのことは知っていたのだろうがまさかエンカウント直前に放ってくるとは思ってはいなかったようで【シアン・パイル】は真っ赤な過剰光を纏った長槍にたやすく貫かれた。

俺はそのまま槍を回転させ【シアン・パイル】唐竹に割る。


【シアン・パイル】が断末魔の言葉をつぶやき青いエフェクトライトとして爆散したのを確認し俺は【シルバー・クロウ】に向き直る。


所詮こんなものか。


俺はそう吐き捨てながら【シルバー・クロウ】を見据える。


「き、君は本当にレベル3だよね......?」


ああそうか、レベルアップしたんだった。まだレベルアップボーナスは取っていないが。


「ええ、そうですよクロウさん」


俺は珍しく敬語で言っていた。何故かはわからないが自然とそう言っていたのだ。


まあそんなことは今はどうでもいい。



俺は【シアン・パイル】を割いたあとに手に戻ってきてい槍の切っ先を15mほど前に立つ【シルバー・クロウ】に向けていった。


「【ISSキット】を作ったのはお前か?」


唐突な質問に【シルバー・クロウ】がたじろいだ様子を見せる。

「...もう一度問う。【ISSキット】を作ったのはお前か?」


俺の声はギャラリーにまで届いていたようで観覧席がざわめく。

「...ち、ちがう!ボクじゃない!作ったのは...」

「...ちがうのか?」

では、どいつが....。

PKをしようかとまで思っていたのだが、目の前で肯定されるとなるとやりにくくなるな....。

「...ボクじゃない」

「じゃあ誰なんだッ!」

「...君は...なんでそんなに【ISSキット】のことを...?」

「貴様には関係ない、言えないなら解除方法を言え」

「...じゃあキミが理由を教えてくれたらボクも教えるよ」

「ッ...貴様ぁ」

あれ?俺ってこんな口調だったっけ...?

「...ハァ、わかった。教えるからクローズドにしてくれ」


「うん」





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