第4章 復讐の加速
レベルアップする理由は2つある。
一つは勿論【無制限フィールド】に行けるようになること。
二つ目はレベルアップボーナスによる新たな必殺技、またはアビリティを会得することだ。
新たな必殺技、またはアビリティを会得するということは手札を増やすことになる、相手の力量が未確定の今、それは重要なことであった。
俺はその後の2週間、悪鬼のように戦いまくった。何故ならレベルアップには多大な量のバーストポイントが必要だからだ。
一回の対戦に1.8秒かかりボイスコマンドをいう時間も含め合計2.8秒かかる計算になる。
そして自分より高レベルのバーストリンカーと戦えば規定の10ポイントより2、3倍のポイントが一気に入ってくるのだ。
1000ポイント稼ぐのに同レベルと戦えば280秒かかるところをその半分もしない時間で済ませることを俺は数時間単位で続けた。
ポイントが10万を越えた。
準備は整った。
事実、レベルアップしても1万も使わないのだけれど俺には対戦の経験を積む方が大切だったのだ。
後は情報だがそれは大丈夫だ。
既に調べた。
しかし俺はこの時から犯していた間違いにまだ気付かない。