第3章 レベル4に向けて、そしてISSキット
一週間が経った。
俺はレベル2に上がった。
レベル1からレベル2に上がるにはバーストポイントという加速する際に1ポイント消費し、負けたら10ポイント減って勝ったら10ポイント増えるモノを集めなくてはならない。ただし自分より高レベルのプレイヤーに勝った場合は手に入るポイントも増えるが。
まあ初期値には100ポイント持っているので【アロエ・ピジョップ】に初期戦で勝ち、累計110ポイントなった後に【プラチナ・フオーリンフェン】こと美織に切り刻まられているのでレベル4に負けたこともありバーストポイントは累計108ポイントなったが。
まあ必要なポイントはあと192ポイントでそれと安全マージンを加えて240は必要だった。
一週間でそれを貯めたのだから物凄いことであったが本人は全く気にしていなかった。
要するに常に自分よりレベルが上な相手に連戦連勝で勝ち続けていただけなのだけれど。
そして問題はレベルアップボーナス、と言うものだった。
そのレベルアップボーナス表示画面には三つの選択肢が載っていた。
一つが【プロポーテンリカバリー】というもので、これは体力ゲージの量に比例して必殺技ゲージを回復していくアビリティだった。
そして二つ目は【バリアクロス】という半透明状の布のような防御膜を展開する必殺技。
そして三つ目は【必殺技グングニル強化】という文字通り飛翔範囲や常時消費必殺技ゲージの軽減などをするものだった。
......えーと、何にしようか...美羽や美織に相談した方がいいかな?
まあ一つ目のにしよう、これがあれば体力ゲージが赤の時などタイムアップまで無限にグングニルを飛ばせるだろう。
そんな事を俺は初期加速空間であるすべての景色が凍りついた景色の広がるブルーワールドで考えていた。
ちなみにブルーワールドにいるので姿はフルダイブ用のアバターだ。
「よっと....」
そんな声と共に自分の前に浮かぶ仮想デスクトップの一番上の欄をタップする。
そして自分のステータス画面を確認し、その存在を確認する。
「まあ効果を見るのに一戦やるか....」
そうつぶやき俺は対戦相手を選び出した。