第3章 レベル4に向けて、そしてISSキット
「よし♪じゃあ当面の目標は葉山っちたちをレベル4にさせることだねぇ」
【森林ステージ】のとある一角で美織こと【プラチナ・フオーリンフェン】はたからかと言った。
ちなみに両手に持っていた鉄扇は強化外装なので今はストレージに戻してあるので手ぶらだ。
そしてそれを聞く人影が二つあった。
一つはF型の琥珀色の装甲にメープルの葉を連想させる燕尾の装飾にショートカットのような頭部の装飾がリアルを彷彿とさせる【アンバー・メープル】こと葉山美羽だ。
そしてもう一つは身長より一回りも大きい長槍を携え、三角帽子とマント、そして中世の鎧を彷彿とさせる燃えるに揺らめき常に色を変える真っ赤な装甲を持つ【バーニング・ウォーデン】こと葉山皇羽だった。
なぜバトルフィールドに3人しかいなのかというと、今接続しているのは学校のローカルネットだからだ。故にここに接続できるのは学校のバーストリンカーのみでここに3人しかいないのはむしろ正常なことだった。
「....で?レベル4になるとなんかあるのか?」
俺は美織に言う。
「【無制限フィールド】に入れるようになるんだよ!葉山っち!あとボイスコマンドが二つ増える」
「そうなんですか?」
体育座りで切り株の上に立つ美織を見上げて美羽は言った。
「そうなんだよぉ!まず【無制限フィールド】へダイブする際に使う【アンリミテッド・バースト】ていうのと【フィジカル・バースト】ていう現実で思考を10倍に加速するコマンドが♪」
「...最初のは別として後のは要らんだろ、リアルで思考を10倍に加速してなんか得があんのか?」
「あるよー。使ったことないからわかんないけどね」
「な、ないんですか....」
美羽が呆れながらに言った。
美織は軽い着地音と共に切り株からおりて言う。
「レベル1がレベル上がるのに必要なポイントは300だったからあと30勝だね皇羽は」
そう肩に手を置いて言ってくる美織。
しかし俺には言っておくべきことがあった。
「....な、なあ?ポイントってなんだ?」
瞬間、美織と美羽が動きを止めた。
美織は俺の肩に手を置いて、美羽は体育座りから立ち上がりざまに。
...え?俺なんか変なこと言った?