第2章 なんか妹の様子がおかしいのだが....
その夜、俺は悪夢を見た。
俺は見渡す限りの闇が広がる空間に立っていた。
やがて俺の家族や友達、知人などが闇から浮き出てくる。
しかしその後俺の知人、家族に至るまで続々と闇に消えていくのだやがて妹の美羽までもが。
父が離婚して居なくなり母が仕事によって帰ってくるのが遅くなった今、顔を合わし一緒に生活するとなって家族は...母にはすまんが俺の家族は実質美羽一人だ。ほんとすみません母さん。
いや、本当は一緒に居たいよ?でもさ....生活上無理だしさ....。
そんなの事が出来るなんて魔法ぐらいだろ?
『じゃあ君は魔法使いになりたいのかい?』
どこからかそんな声が響いた。
そうだなぁ、誰にも負けないぐらいの魔法使いに、魔術師になりたい。
『子供か』
そんなツッコミと共に夢は締めくくられた。