第9章 第8セット
*及川side*
いつの間にか家について優が家の中に入ろうとしていた。
無意識のうちに優の名前を呼び抱きしめていた。
「明日、絶対勝つから。」
そういった後、今の状況に気づいてパッと離れ、誤魔化すように
「明日も迎えに行くから!」
そう言って自分の家に走った。
、、、何今の。完っ然に無意識だった、、、。
伊達工と烏野の試合を見ていたけどまったく頭に入ってこなかった。
でも、優から«頑張ろうね»のメッセージが届いたので、頭を切り替え試合を見ることに集中し、
“あるコト”を仮説づけて、眠りについた。