第9章 第8セット
*優side*
さっきまで怒ってた一は、徹が私の方に逃げてきた途端、殴ろうとするのをやめ帰ってしまった。
そんなに、、、私のこと嫌なのかな、、、
俯いていると
松「さっき言った事、嘘じゃねーからな?」
と耳元で囁き一静は部室へ行った。
花「あいつ、まーた抜け駆けかよ」
私の隣に立った貴大も
花「俺だってさっきのは嘘じゃねーよ?」
そう囁いてと部室へ行った。
及「ちょっと!優!!今の何!?何言われたの!??」
と徹に問い詰められたけど、秘密とだけ言い教えなかった。
私は、先生と話をして徹を待った。
しばらくして一は先に帰ってしまった。
一緒に帰った私と徹は、明日の烏野戦の話や私が見ていた伊達工業の試合の話を永遠としていた。
結局、二人してバレー馬鹿なんだな、なんて実感した。
いつの間にか家について、玄関を開ける直前、
徹に呼ばれ、振り返ると、
徹に抱きしめられた。
及「明日、絶対勝つから。」
抱きしめられながら言われた言葉は本気がにじみ出ていて、私は頷いた。
パッと離れた徹は何事もなかったように
及「明日も迎えに行くから!」
と走って戻っていった。
え。なん、だったん、、、だ、ろ、、、
気持ちを落ち着かせてから家に入った。