第9章 第8セット
*岩泉side*
学校に着き、明日の集合時間と連絡事項を伝えられ、すぐに帰ろうと思ったのに
及「ねぇ!岩ちゃん!見てみて!!俺がテレビに映ってるよ!」ドヤァ
などと自慢気にケータイで見せてきた。
花「テレビつってもローカルニュースだろ?」
及「いいの!テレビはテレビでしょ!」
画面の中では及川が笑顔を振りまき、烏野に向けて
「全力で当たって砕けてほしいですネ!」
なんて言いやがった。
どう?どう?俺!!
などと横で騒ぐ及川を他所に、そこには沈黙が流れていた。
カバンからバインダーを取り出した優が及川の頭をスパーーンッと引っ叩き、
それを皮切りに口々に文句を言う。
松「誰これすげームカつくんだけど」
岩「偶然だな松川。俺もだわ」
花「同じチームの俺らでもムカつくんだ。烏野は殺す勢いでムカついてんだろ。」
及「ちょっとみんな酷くない!?思ったこと言ったまでなのに!」
岩「それがムカつくんだボゲッ!!!」ドガッ
及「ちょっ岩ちゃんなぐんないでよっ!!」
岩「おめぇがうざいのが悪いんだよ」
また殴ろうとしたのを避け優の方に助けを求めに行ったので、俺は殴るのを止め、それから何も言わず部室へ行った。
だから、後ろで優がどんな顔をしてたのかなんて知るはずもなかった。