第8章 第7セット
*優side*
選手たちのアップが終わったので、私は急いで下へ向かう。
徹達と合流するといきなり抱きつかれたので適当にあしらった。
コートに向かいながら、試合を見る。
伊達工のサーブが烏野に打たれ、綺麗に上がり、飛雄の手に触れたーーーー。
ドバッ!
次の瞬間、伊達工のコートにボールが落ちていた。
ははっ、相変わらず、とんでもない速攻だね。
一瞬静まった後一気に沸く会場。
岩「出たよ。“バケモノ速攻”」
及「ホント。天才ムカつくわ〜。」
溝「やっぱ強烈ですね〜」
入「怖いねぇ〜。嫌だねぇ〜。」
日向くんは後衛に下がり、点数はとったり取られたりを繰り返し、再び日向くん前衛。
伊達工が点数をとったことにより、青根くんも前衛に来る。
ネットインのサーブを何とか上げるものの乱された烏野。
絶対に速攻はないと思われた位置。
からのーー日向くんの速攻。
賑わう会場を他所に、戸惑う伊達工。
伊達工はたまらずタイムアウトをとった。
烏野 8 対 伊達工業 6