第8章 第7セット
*優side*
烏野の日向くん?には私も驚いた。
一度見ていてもやはり慣れるものではない。
徹はくつろぎモード全開だったくせに、今は新しいおもちゃを見つけたみたいにワクワクした表情で烏野の試合を見つめる。
1セット目を烏野が順調に取り、2セット目のタイムアウト中、、、
溝「、、、烏野は、、、使いませんね、、、例の“トスを見ない速攻”」
入「その代わりか、、、粗削りだが“普通の速攻”が使えるようになってる、、、
下手くそな“コースの打ち分け”までしよる、、、
この短期間に余程有意義な練習試合でもしたかな、、、?
自分たちの武器を知り、増やし、その試合ごとにベストな攻撃で攻める、、、」
そして、烏野の試合を見ていた伊達工業の人達をチラッと見た。
使いドコロを理解したのか、、、。
入・溝「、、、。」
入「、、、色んなことが力任せだった危ういチームに“知恵”がついたか。、、、厄介だねぇ」カッカッカッ
そして、試合は進み、点数は24対14で烏野のセットポイント。
最後は澤村さんのスパイクで試合が決まった。