第8章 第7セット
*岩泉side*
ギャラリーからも相手選手からも口々に驚かれる烏野の10番。
「相手戸惑ってんな。まぁ、当然だよな。高さ勝負のMBにアレだもんなあ。」
金「、、、舐めた奴は痛い目見ます」
「わはは!“経験者は語る”!」
金「次は、絶対ねじ伏せてみせます」
そして始まった第一試合。
烏野は一本目、レフトの坊主のやつにトスを上げ、一点目を取る。
、、、うるさ過ぎて審判に注意されてっけどな。
二本目、烏野のサーブで相手のレフトにトスが上がる。
ブロックの間に当たり、抜けたスパイクはリベロによってレシーブされた。
「あのリベロ、レシーブうめぇな。」
金「そっすね。」
烏野のエースはブロックをものともせずに決める。
「うおっ、スゲー威力」
まだ10番は使ってきてない。
そして再び烏野のサーブから返ってきたボール。
綺麗に上がり、10番が助走を始める。
そして、、、飛んだ。
点数が決まり、会場中が驚く中、さっきまでくつろぎモード全開だった及川が目を見開き、試合を見ていた。