第42章 第41セット
*優side*
家の前まで来た時、
私の家の前にはじめが立っているのが見えた。
「何してるの?」
岩「やっと来たか、、、」
そう言って私の前まで来てじっと私の顔を見た。
やっぱり今日置いていったこと怒ってるのかな、、、
岩「何もされなかったか?」
「、、されてないよ。」
口ごもりながらも答えると大きく溜息を吐いて
あの大きくてゴツゴツした優しいで
不器用ながら頭を撫でてきた。
「えっと、、、どーしたの?」
岩「ひでー顔してる。」
「ッ、、、。」
はじめには隠し事ができない。
溢れそうになる涙を抑えるために俯いて唇をきつく噛んだ。
岩「話聞くぞ?」
本来なら彼氏であるはじめには言うべきではないんだろうけど
その一言に抑えていたものが溢れでた。
「わた、し、、、サイテーだぁ、、、」
あんなに私のこと気にかけてくれて
大切にしてくれて、好きになってくれたのに
私はそれを裏切るようなカタチでしか返せない。
はじめと付き合うことを選んだのを後悔してるわけじゃないけど、
大切な人が傷つく原因を自分で作ってる。
それが苦しくてたまらない。