第42章 第41セット
*優side*
はじめが徹と話している間、私は貴大と一静に時間をずらしてそれぞれ返事をした。
二人とも揃って「浮気したくなったら俺んとこおいで」って言ってた。
冗談だとは思うけど。
いや、冗談じゃなきゃダメだけど。
はじめのことをボロクソに言いながらも最後は二人とも寂しそうに笑って頭を撫でてくれた。
「幸せにしてもらえよ」
って言いながら。
胸がキリキリと痛んだ。
こんな想いを断るたびにしなくてはいけないのかと思うと辛かったけど、断られる側はもっと辛いんだよね。
分かってるからこそちゃんと言わなきゃ、、、
そう決心して昼休みに英に返事をした。
英は優しく「返事してくれてありがとうございます」って言って笑った。
またチクリと心が痛んだ。
大地くんと孝支くんに連絡して部活のない日を確認して、飛雄にも明日話すことが決まった。
若にも言わなきゃなぁ、、、