第42章 第41セット
そう言うと予想と違っていたようで「えっ」と小さく声を上げた。
「振られると思った?」
岩「ああ、、、。
つーか、告った俺が言うのもアレだけどよ、良いのか?俺はお前の事たくさんヒデーこと言って傷つけたし、たくさん泣かしてきたんだぞ?
それなのに、、、俺なんかで」
自分がしてきた事を後悔する様に、強く拳を握り締め下を向くはじめの元にゆっくりと足を進めた。
一歩、また一歩距離が縮まって
はじめの目の前まで来た。
「確かに、すごく傷ついたしたくさん泣いた。
好きにならなきゃ良かったって思った日もあった。
はじめを恨んだ日だってあった。
それでも私は、これから先はじめと一緒に居たいって思ってる。
それじゃ、だめ?」
はじめの顔を覗き込むように見つめ、訊ねる。
過去にしたことは変えられない。
でも、未来なら変えられるんでしょ?
「今まで泣かせた分、これから先一緒に笑っててよ。」
岩「ったりめーだ、、、ッ、、、。」
突然腕を強く引かれ、はじめの胸に飛び込む形になった。
「泣くなバカー。」
岩「な、いてねーよアホ」
「すきだよ、はじめ。」
岩「俺もだ。もう二度と手放したりしねえ。
だから、覚悟しとけ。」
そして私を抱く腕に力を込められて苦しかったけど、それがとても心地よく感じた。