第41章 第40セット
*岩泉side*
優「話はね、ちょっと前からもらってたの。けどずっと迷ってて、、、。でもやろうって、決めた。」
一片の迷いも無いって表情で俺達を見つめる優。
待てよ。俺、何も聞いてねぇぞ。
優「黙ってて、ごめん。」
ゆっくり、深く頭を下げた。
沢「謝んなよ優!!」
志「そうだぞ!すげーことじゃん!!」
湯「今のうちにサインくれよ!!有名になった時自慢すっから!」
大半はすげえだの羨ましいだの頑張れよだの盛り上げる中、俺を含む優に告った組は複雑な表情を浮かべていた。
及「、、、すごいじゃん、優。頑張れ」
4人のなかでまず言葉を発したのは及川だった。
お得意の作り笑顔は全然笑っているようには見えなかった。
花「期待してんぞ。」
松「応援してっからな」
花巻と松川も立て続けにありきたりな言葉を発した。
残すは俺のみ。
「頑張れよ」
それしか出てこなかった。
それなのに優は笑っていた。