第41章 第40セット
「わーフェイントなし!!」
「ッ!!フェイントすんなっつったべや!」
「前前まえー!」
俺のシャツとジャージを借りてプレーをする優にサーブ順が回ってきた。
優「たかひろー!いっくよー?」
花「どんとこーい!!最後にとったらぁー!!」
俺でも見惚れてしまうほど綺麗なフォームで打たれたサーブはマッキーの腕に触るも俺のところに来ることなくコートの外に落ちた。
優「私に勝とうなんざ3年早いわ!!」
花「妙にリアリティーある数字だな、、、」
勝ち誇る優とゲンナリするマッキー。
そこで湯田っちが優の所に駆け寄って行った。
湯「やっぱ優上手いなぁ!!プロになれるんじゃないか!!!」
「だよなー!優すげえもんな!!」
周りもそれに便乗した。
優「あーそれなんだけどさ、」
賑わいの中口を開いた優は戸惑いながらもしっかりとした意志を持った目をしていた。
何を言うつもり?優。
みんなの顔をしっかりと見ながらゆっくりと言葉を発した。
優「私、日本代表に入ろうと思う。」