第6章 第5セット
*優side*
セット間の休憩中、ボトルを渡していると、
「「「「きゃーっ♡♡♡」」」」
という悲鳴が聞こえて、
及「アララッ、1セット取られちゃったんですか!」
徹が戻ってきた。
入「おお!戻ったのか!足はどうだった!」
及「バッチリです!もう通常の練習イケます!元々軽い捻挫でしたしね!」
入「全く。気をつけろよ?向こうには影山出せなんて言っておいて、こっちは正セッターじゃないなんて、頭上がらんだろうが。」
及「すみませーん」
入「それに、ちゃんと自己申告せんか!優が言ってくれなかったら気づかんかったぞ。」
及「今度からちゃんと気をつけます」
おーおーヘラヘラしちゃって、、、絶対また無理するんだろうな、、、
及「お!やっほー、トビオちゃん、久しぶり〜育ったね〜。元気に“王様”やってる〜?」
入「及川!とにかくお前はアップとってこい!いつもより念入りにだぞ!!」
及「はぁーい!じゃあ優借りてってもいいですか?」
は、ちょっと待て何言ってんのこの男。私はマネージャーなんですけど?
そこら辺から部員引っ張って来なさいよ。私データ集めたいんですけど?試合見てたいんですけど?
監督もOkとか出さないですよね?
と言う私の念は伝わることなく監督にOkが出されてしまい、データ収集を溝口くんに任せて、徹のアップを手伝いに行った。
ホントに大丈夫なのかなぁ?
すると考えていたことが伝わったようで
及「そんなに疑わないでよ!もう完全に治ったから♪」
と返されてしまった。
私そんなにわかりやすいかなぁ?