第6章 第5セット
*優side*
2セット目になり
1点目はちっちゃい子の空振りにより決まったが
青城サーブになって綺麗に上げられたボールは、
飛雄が触れたと思った次の瞬間には、ちっちゃい子の手により青城側のコートに叩きつけられていた。
え、、、?な、なに、今の、、、
全く意味がわからなかった。
そして、2セット目になってからというもの、
1セット目とは違い、烏野の攻撃が次々に決まっていく。
そのきっかけを作ったのはあのちっちゃい子だった。
あの子はサーブカットが上がってから一度もボールを見ていない。
見たこともない攻撃に青城はブロックが分散されていく。
中学時代を考えれば飛雄が誰かに合わせるなんて考えられなかったけど、あの子には飛雄にそうさせる何ががあるんだね、、、
そして第2セットは烏野に取り返されてしまった。